青山白雲 10.05.21東伊豆町万二郎岳1299m→箒木山1023.7m 
金曜、晴
<コース>伊東駅→天城高原ゴルフ場→万二郎岳→箒木山→伊豆大川駅
箒木山

   ↓トウゴクミツバツツジ
トウゴクミツバツツジ  伊東駅3番線、7:55発のバスに乗る。約20名。途中の東急ハーベスト泊の5名を乗せ終点の天城高原ゴルフ場8:50着。少し戻って立派な標識より森に入る。

 前夜の雨で少しぬかっているので注意して歩く。原生林の中ではオオルリかクロツグミか盛んに囀り交わしているのでいい感じだ。帰ってからネットで調べたがよく分からない。今度は録音機持参が必要だ。

 トウゴクミツバツツジが点々と咲いている。アセビは多いが、ブナの大木はあまり見られない。

   ↓万二郎岳頂上
万二郎岳頂上  9:10四辻、そして10:05万二郎山頂へ。前後していた単独やグループの登山者は西方の伊豆最高峰万三郎岳へと向かうが、私は不確かな道を南下し箒木山へとる。

 道標はここと少し先にあったが、後は朽ちたもののみの篤志家コースだ。以後Tagawa'sさんのホームページを参考にした。トラロープも要所要所にある。

 赤テープが左右に現れるがTagawa'sさんの言う左を取る。やがてテープは右にへつるようになり、大岩直下に出る。赤ペンキで1号岩と書かれている。鬼の袴石というらしく登ると展望がいいらしい。先ほどの右のテープはそこへの道であろうか。

   ↓アカクンマより1070mP
アカクンマより1070mP  このコース東猿山のように見事なブナやヒメシャラは見られなかった。南下する道は滑りやすくはかどらないが、テープと断続するロープが頼りだ。樹の間から目指す箒木山が見えないかと思ったが、霞が強く分からない。

 やがて右側がガレた赤土の所に出る。赤崩(アカクンマ)というらしい。ここで初めて前方に望見されたのは1070mピークで、箒木山はその後ろに隠れている。

 中道という道標より右には奈良本へと下っている。この後もロープと赤テープに注意して、1070mピークを越える事が出来た。樹間より振り返った万二郎岳は中々立派だ。

   ↓万二郎岳
万二郎岳  この先ハコネダケの密生する平坦地を行くようになり、花時は未だだがマルバダケブキが大きく葉を広げている。三筋山と同じような芝道となりミツバツチグリ、スミレ、ヒメハギなどの咲く公園風を歩き12:00山頂に到着した。

 東京都防災行政無線中継所の巨大なパラボラアンテナが建っている。その先NTTのアンテナは老朽化激しく使われていないかのようだがよく分からない。三角点は南に回り込んだ、マムシグサが咲く辺りを入った藪の中にあった。

 山頂は広大で主脈が一望で、中伊豆方面や北東には同じくアンテナの建つ遠笠山も見えるが、今日は霞がひどく海は見えなかった。

   ↓箒木山
箒木山  取り敢えず我が家に電話、すぐ切れ3回位でやっと通じた。西方の三筋山の時はまるで駄目だった。

 芝地で食事、活躍するアリを眺めながらしばし寝転がったが、14km余の車道歩きが控えているので、何時までもという訳もならず30分で出発。

 管理道を下って行くと、舗装も所々途切れ相当荒れている。10基の風車や三筋山が見えて来た。1基は時々回転するが他は回っていない。

 施錠されたゲートの横より奈良本への林道に出、直ぐで林道大川ー小溝線に入る。舗装は立派だが、落石多く車の通行は無理だろう。

   ↓万二郎岳
万二郎岳  ここで目の前に巨大風車を見るようになる。羽音がシュッシュッと聞こえ、低周波音に悩んでおられるという、終の棲家とされた別荘地の方々の悩みが察せられた。

 長い林道には飽き飽きするが、新緑が美しく慰められる。トウゴクミツバツツジ、ヤマツツジ、ニシキウツギ、マルバウツギなどが咲き、遠くではツツドリが鳴いている。

 小動物の死骸を見る。タイワンリスらしい2匹をちらっと見かけたがそれだろうか。ハンミョウより地味なニワハンミョウだろうか多数見られた。

   ↓遠笠山
遠笠山  長大な林道もやっと終わり、「花の散歩道」へと左折、展望台があり霞む大島が眺められた。この先コップつきの名水がありチョロチョロ出ていた。

 カラーが咲いている、道の両側にはツツジも植栽されているのだが、上空を樹々に塞がれ咲きそうにない。所々ある芝地にはトキワハゼが小さい花を咲かせていた。

 やっと人家もポツポツある大川川沿いの車道に出ると、続々と大型観光バスが人を載せて登ってくる。この上にある霊友会へと向かう人達らしい。

 ジャケツイバラを見る。山の樹の花としては一番華やかではないだろうか。伊豆大川駅16:05着。実に4時間余の車道歩きには真実くたびれた。駐車場からは霊友会の人達が続々バスに乗り込んでいた。

   ↓ヤマツツジ
ヤマツツジ <コースタイム>8:50→16:05 歩行6:35 休止:40 伊東駅<:55>天城高原ゴルフ場<1:15>万二郎岳<1:50>箒木山<3:30>伊豆大川駅
<歩いた距離>山道5km 車道14km 合計19km
<使用地図>地理院2.5万天城山
<掛かった費用>バス 伊東駅〜天城高原ゴルフ場500 伊豆大川駅〜伊東駅880
<バス時刻>伊東駅3番線7:55 天城高原ゴルフ場より14:21 15:31 16:45この時刻のみ12月〜3月運休
<地名の読み>万二郎岳(バンジロウダケ) 箒木山(ホウキヤマ、ホウキギヤマ)
   ↓ジャケツイバラ
ジャケツイバラ <参考>Tagawa'sさんの天城山再登山 
細野高原から三筋山 
天城三筋山稜歩道 
風車問題を考える住民の会

 新緑の溢る山路喘ぐ坂小鳥囀り慰めらるる

 箒木山遠く山並み見晴かす芝地にしばし我は憩ひぬ

 新緑の林道長しこの道を脚励ましつ歩み続けぬ           10.05.21 

 

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