↓樹漏れ陽の道
ハナミョウガ、コアジサイの花を見る。戦中戦後パルプ材不足を補うため植えられたユーカリノキが、特徴のあるツルツルして捩れた白っぽい木肌を、他の樹の中に抜きん出て高く点在させていた。この樹は大平山や他でも見掛けた。
ずっとホトトギスが遠くで鳴いている。この辺一帯には宇佐美より船で運んだ江戸城用の石が多く、道中にも大名などの刻印石が点在している。1m近いマムシグサを見る。手製の表示がありここよりナコウ山に行けるらしい。
吉田松陰腰掛石という平らな大石があり、微かに刻印も認められる。150年前松陰は出帆する黒船に乗ろうと、この道を下田に急いだが再びこの道を戻ることはなかった。下田で捕えられ天城峠経由で送られたからだ。